不妊去勢 なぜウサギに不妊去勢が必要なのですか。 手術はウサギにとって安全ですか。 どのくらいの年齢で不妊去勢をするべきですか。 どのくらいの年齢になったら不妊去勢するには年をとりすぎていますか。 雌のウサギが既に不妊手術をしているかどうか、どうしたらわかりますか。 手術にはどのくらいの費用がかかりますか。 どのような質問を獣医師にしたらよいですか。 手術の前後にはどのように管理したら良いですか。 ------------------------- Primary Author(s): Nancy LaRoche Sources: HRH, various articles from the HRJ Last Modified: 3/3/96 なぜウサギに不妊去勢が必要なのですか。 私たちは以下の理由から雌のウサギに不妊手術を奨めています。 * 6歳までに不妊手術を行っていないウサギでは、50%の確率で子宮癌が認めらま す。(関連する資料) * 不妊手術によって、ウサギの増えすぎが防止できます。 * 不妊手術を行ったウサギはより幸福で、攻撃性が減り、より友好的になりま す。不妊手術を行っていないウサギに、ホルモン系の異常(ウサギのPMS)から 重篤な状態になるものもいます。 * 不妊手術を行うと、トイレの躾がしやすくなります。 私たちは以下の理由から雄のウサギに去勢手術を奨めています。 * 去勢手術によって、ウサギの増えすぎが防止できます。 * 去勢手術をした雄は尿をまき散らしたりせず(他の雄がいれば別ですが)、攻 撃性が減り、雌と交尾しようと言う意欲がなくなることで、他の楽しみを知る ことが出来ます。 * 去勢した雄は尿や糞によって縄張りを示そうとするホルモンによる衝動もなく なり、トイレの躾がしやすくなります。 手術はウサギにとって安全ですか。 手術は他の動物同様、ウサギにとって安全なものです。しかし、残念なことに多くの 獣医師はウサギの手術を安全に行う技術に経験が不足しています。経験の少ない、あ るいは全くない獣医師にあなたのウサギの不妊去勢の手術を依頼するべきではありま せん。麻酔にはイソフルランを使用し、適切な手術および術後の管理がなされれば、 ウサギの手術も他の動物同様安全です。 どのくらいの年齢で不妊去勢をするべきですか。 雌は性成熟したらすぐにでも手術は可能です。通常4ヶ月齢ですが、多くの獣医師が6 ヶ月まで待つことを奨めます。手術はより若いウサギにとっては危険度が増します。 雄は睾丸が下降してくればすぐに去勢手術が可能です。通常3.5ヶ月ですが、多くの 獣医師が5ヶ月まで待つことを奨めます。 どのくらいの年齢になったら不妊去勢するには年をとりすぎていますか。 この点に関しては獣医師それぞれが意見が異なります。しかし、一般には6歳を超え たら麻酔や手術はより危険になります。 2歳以上のウサギでは、十分な全般的な血液検査も含め、健康診断を行う方が良いで しょう。この検査の方が手術より費用がかかるかも知れませんが、手術の危険度を高 める肉体的な要因があればそれを明らかにしてくれます。特にイソフルラン以外の麻 酔を使用する場合には検査は重要です。 雌のウサギが既に不妊手術をしているかどうか、どうしたらわかりますか。 既に手術している可能性は確かにあります。 腹の毛を剃り、手術の痕跡を探します。しかし、確実に縫合が行われていれば痕は残 らないものです。手術を行った獣医師が不妊手術が行われたことを示すために入れ墨 をしてあればよいのですが、そうでなければ唯一確実な方法は手術を続けることで す。 手術にはどのくらいの費用がかかりますか。 大多数の動物病院で$55-$120です。不妊去勢専門病院では$25-$50の間でしょう。 どのような質問を獣医師にしたらよいですか。 * およそ鉛管にどのくらいの数のウサギの診察をしますか。 * 過去一年間にどれくらいのウサギの不妊去勢の経験がありますか。 * 成功率はどのくらいですか。 90%の成功率でも低すぎます。どのような医者も、人の医者でも動物の医者で も、診断不可能な問題が原因で患者が死亡する例はあり得ますが、House Rabbit Societyで受けた不妊去勢手術での死亡例は0.5%以下です。 * 死亡例があれば、その原因は何ですか。 * 手術では雌雄と卵巣どちらも切除していますか(その方が好ましい)。 * 去勢では縫合を行いますか、行いませんか(行う方が好ましい。獣医師にその 違いを説明してもらいなさい)。 * 睾丸の切除は陰嚢から行いますか、腹部切開によりますか(腹部の切開は必要 ではなく、傷が大きくなります)。 * 手術前に餌や水を与えないでおくことを奨めますか(ウサギは嘔吐できないた め、手術中のその心配はなく、消化器官から食物を無くしておく必要はありま せん)。 * どの麻酔を使用しますか(イソフルラン以外の麻酔でも成功している獣医師は いますが、手術後に二日酔いのような状態になります。これは再び食事をとる ようになるまでに時間がかかり、適切に治療を行わないと重大な問題を引き起 こします)。 * 手術及び、手術直後の手順について獣医師とともに再考して下さい。どのよう に問題を見出すか、どのくらいの頻度で(獣医師とテクニシャンと)ウサギの 状態を観察し、何に注意するか。手術前に、考えられる問題を見出すために何 をするか。手術後1時間程度はどのようにウサギを管理するか。酸素、保温、安 静(隣のケージで犬が吠えていたり、猫がうなっていては良くありません)、 刺激などについて質問して下さい。覚醒させるために何をするか。異常のよう な質問をしてみて下さい。それが獣医師に注意を喚起します。 手術の前後にはどのように管理したら良いですか。 手術前の数日間、消化器官を正常に動かすためアシドフィルス菌をウサギに与えて下 さい。この期間中には決して餌の変更を行ってはいけません。 手術後も食欲が正常に戻るまではアシドフィルス菌を与えて下さい。 手術部位の傷を毎朝晩調べて下さい。去勢手術の場合、陰嚢からは浸出液が多く見ら れるかも知れません。温湿布が効果があるかも知れませんが、過度に気にすることは ありません。どのようなことでも、感染を疑うときはすぐに動物病院へ行って下さ い。 手術を行ったばかりの雌はすべての雄から離して下さい。もし雄がその雌に交尾をし ようとした場合には、雌に重大な障害を与えるかも知れません。 手術後は、ウサギがおどろいて跳び上がったりパニックになったりしないようにまわ りを静かに保って下さい。無理に何かをさせたりせずに、自由に動き回れるようにし てください。ウサギ自身が何が悪いかを知っています。 獣医師によってはウサギを一晩預かることもありますが、もしあなたのかかった獣医 師がその晩ウサギを家へ連れて帰るように指示したら、以下のことに気をつけて下さ い。 * 去勢手術後家へ連れ帰った雄のウサギは餌を欲しがるものです。ペレットや 水、良質の干し草を与えるようにして下さい。良質の新鮮なアルファルファは 彼らに食欲を起こさせるものとしては良いものです)。 * 雌は一匹にしておかれるのを好みます。食欲はなかなか出ません。ケージの奥 か家の中のどこか邪魔されないところでじっと座っています。 翌朝、あるいは少なくとも翌日の晩までには何かを口にする必要があります。何をど れくらいの量口にするかは問題ではありませんが、消化器官が停止してしまわないよ うに何かを食べることが大切です。もし食べなければ、食欲を誘うようなものは何で も試みて下さい。最後の手段としてはウサギ用のペレットをつぶし、水1に対してペ レット2の割合で良く混ぜ、アシドフィルス菌を加えて口の脇から注射器などで流し 込みます。 雌の場合しばしば縫合糸を噛み切ってしまいます。その際は再び縫合し、腹帯をか け、上から伸縮テープを巻いて下さい。ウサギが呼吸できるようならきつすぎること はありません。 ----------------------------------- House Rabbit Society は非営利の保護教育活動を行う団体です。主旨に賛同し、ここ にある情報を有益なものと感じられた方は是非寄付にご協力下さい。 11/20/96 にPaige K. Parsonsにより改訂。